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記事: Bespokeを支えるプロセス 仮縫いーVol.1ー

COLUMN

Bespokeを支えるプロセス 仮縫いーVol.1ー

ビスポークシューズの完成までには、数値では測ることのできない感覚を形にする工程があります。Yuki Shirahama Bottierでは、その鍵となる「仮縫い(トライアルシューズ)」を重視。2回の仮縫いを通して、お客様ひとりひとりの足にとって、最も自然に馴染む1足へと仕上げていきます。




Yuki Shirahama Bottier の白濱と村吉です。
コンテンツでは私共の靴作り、そしてビスポークシューズの魅力について、コラムという形で定期的にお届けしていきます。今回はトライアルシューズについてご紹介します。 トライアルシューズをYuki Shirahama Bottierでは「仮縫い」と呼んでいますので、以下文中では「仮縫い」と表現していきます。




Yuki Shirahama Bottierは、ビスポークシューズを専門に製作しています。そのため、ご注文をいただくお客様には初回のご来店時に足の採寸をさせていただきます。実際に木型を設計する白濱 結城本人が細やかな数値まで計測することにより、最適なフィッティングを実現します。


この採寸数値を用いて作られるのが、お客様ひとりひとりの足に合わせた木型です。ですが、これで完成とはならないのがビスポークシューズ。足に感じる触感や、数値だけでは見えることのない歩行の癖……靴のフィッティングのお好みは人により千差万別です。そのズレを埋め、文字通りお客様とbespoke =対話を重ねながら微調整していく役割を担うのが仮縫いという工程です。


Yuki Shirahama Bottierの仮縫いには、次の3つの特長があります。

・基本的に2回の仮縫いを実施します。
・1回目に樹脂製の仮縫いシューズを用いることで、木型とお客様の足の適合性を合理的に高めていきます。
・2回目に革製の仮縫いシューズでデザインの最終確認と歩行性の確認を綿密に行います。


特に最初の2点は、Yuki Shirahama Bottierが靴のフィッティング向上において、とても大切にしていることです。 次回のコラムでは樹脂製仮縫いシューズや革製仮縫いシューズについて、さらに深堀りしビスポークシューズの魅力をご紹介します。


Yuki Shirahama Bottier 
白濱・村吉